
愛真の日々
Title:中村哲先生を偲んで
中村哲先生が逝去され、2週間が経とうとしています。
中村哲先生は2007年に創立20年記念講演の講演者として、忙しいスケジュールの合間を縫い、来校してくださいました。
その折にはスライドを使いながら講演され、質問にも丁寧に答えてくださいました。
筆者は愛真高校在学中でしたが、先生の「誰もが行くところなら、自分が行く必要はない。誰も行きたがらないところだからこそ、自分は行く」というきっぱりとした、力強い在り方が心に残っています。
また、「ある事情や状況に遭遇した時に、これは人間としてすべきだということをする。そのことの連続で私共の運命は決まっていく」から、「ともかく自分が遭遇する出来事に対して、自分の良心に照らして、どうしたら自分の納得できる動きができるか」を考えてそれを「真っ直ぐする」ことも愛真生に勧めてくださいました。
その姿勢に「本物」を感じ、全身を耳にしてお話を伺ったことを覚えています。
学校ではそれ以降も、ペシャワール会への献金やビデオ上映を通し、先生の活動に連なり、生き方を学び続けていました。
今、校内では中村先生を覚え、図書室にコーナーを設けています。
そして、連日のように朝拝や日曜礼拝、夕会で生徒・教職員が中村哲先生について語っています。
ある生徒は「中村哲先生は尊敬する人の一人。危険と隣り合わせの中現地で活動を続けられた思いや築いてこられたつながりはいつまでも残ると思う」と話してくれました。
中村先生、亡くなった方々、先生に連なる全ての方々に平安がありますようにと心から祈りつつ、私たちに大切なものをもたらし続けてくださる中村先生の生き方に、これからも学び続けていきたいと思います。