
愛真の日々
Title:原発に関する特別授業「コンセントと隣人愛!?」
「コンセントと隣人愛!?」
今年の「原発に関する特別授業」には、上智大学より木村護郎クリストフ先生をお招きし、お話を伺いました。
木村先生のご専門は、社会を形成・運営する基盤としての「言語」と「エネルギー」です。
特に興味深かったのは、「コンセントと隣人愛の関係は?」という先生の問い掛けです。
愛真生からは、「つながらないと始まらない」「つながることにより相手を生かす」「差せば与えられる」等々の答えが次々と出てきて、木村先生は、「愛真生の回答は本質的ですね…」とほほ笑んでおられました。
しかしその後、原発とはどういうものか、ということを分かり易く説明していただき、わたしたちが気軽に使う「コンセント」によって、実は誰かの生活を脅かしているのかもしれない、ということに気づかされました。
わたしたちが電気をたくさん使うから原発稼働の必要性が主張されるわけで、普段コンセントを使う際に、もっと「コンセントの向こう側」の人への配慮、思いやりを持つことができたらと思わされました。
木村先生ご自身、3.11をきっかけにご自身のライフスタイルを見つめ直され、なるべく(かなり)電気を使わない生活を実践されておられ、そのライフスタイルに一同驚かされました。しかもそれによってすごく苦労しているというわけでなく、むしろ快適に暮らしていらっしゃると笑顔で語っておられる姿が印象に残りました。
わたしたちはつい、「一人でやっても意味がないのでは…」と考えて足踏みしがちですが、それでも、「なぜ自分がやらないのか?」と自問されてライフスタイルを変革された木村先生とそのご家族の生き方に大変学ばされ、考えさせられました。
(「お礼の合唱」)
前夜に持たれた懇談会の時から生徒の関心は高く、木村先生が滞在された2日間の合間を縫って生徒たちはそれぞれ個別にも質問したり話を伺っていました。