
愛真の日々
Title:1年生感話会(2019年度32期)
先月の初めに1年生感話会が開かれました。
1年生感話会とは、この愛真に入学してからの1年間で経験したこと、学んだこと、考えたことをまとめ、約五分間で全校生徒と、教職員に話す時間です。
自分の内面を見つめ、その思いを言葉にして、正直にみなに分かち合うという作業はとても根気のいることですが、今そのような機会が少ないような気がしています。
愛真高校という、都会の喧噪から離れた場所で、高校生達が寮に住み込み共同生活をするという環境だからこそ、「自分」ということについて深く考え、また「他者」についても考えることができるのだと今回の1年生の感話を聞いて改めて教えられました。
「自分」と「他者」を見つめ、そこからどう考え、行動するか。4月から2年生になった彼らがこれからどう成長していくのかが楽しみであり、頼もしくもあります。
以下に感話会で語られた言葉を抜粋して掲載させて頂きます。
「私は本当の自分を取り戻すために愛真に来ました。」
「私は真実でありたい。真実とは何か、私自身全然分からないかれど、真実な人間でありたい。」
「彼女が今身を置いているのは、それはそれは不思議な共同体だ。〈中略〉彼女はその共同体について自分がきちんと理解しているか自信がない。けれども好きで居る。様々な人が居て、様々に生きている。〈中略〉人生というのはうれしいばかりでないし、おそろしいばかりでないということを、彼女は少し知っている。彼女はその少しのちょっと大きな部分を、その共同体で学んだと思っている。」
「(台湾研修旅行で)私は沢山の友達を作り沢山の大切な人達に会ってきました。今まで知らなかった(教えられなかった)歴史を学びました。」
「森の中で1人で居るとき、何故か心が落ち着く。虫の声、鳥の声、川の声、風の声が聞こえてくる。」
「自然に感謝して、そして自分が生きていることに感謝してこれからの愛真生活を頑張っていきたいと思います。」
「ここでの生活は小さな幸せが沢山集まってできていると思う。小さな幸せは、本当に小さくて、気づかれないほど小さいけれど、その幸せに目を留め、気づいた時にはどんなに大きな幸せよりもたくさんの幸せが降ってきたように感じた。」
「日々、いろいろな感情とぶつかりながらも、速く、速く、足を進めてしまう。そんな時に見つける小さな幸せは、前へばかり進もうとする私に、後ろを振り向くきっかけを与えてくれる。そして、小さな幸せや色々な感情の向こうには、必ず相手という名の『人』がいることを教えてくれる。」
「私はこの素敵な人間関係の中で生きていけることに喜びを感じます。例え、この環境で生きる失敗をしたとしてもやり直すことの出来る力を与えてくれると思うのです。」
「自分だけの殻を、脱ぎ捨てて、広い世界を見ることを可能にしてくれたものが愛真の学びの中にありました。」
「僕はここで僕の本音に出会えた気がする。それは、学ぶとはなにか。ということだ。」
「僕はここに来て良かったと思います。何故かというと、少し変われたような気がします。昔はやらなかったことを今、僕はやっているような気がします。」
「この1年で私は、”新しい自分”ではなく、本来の自分の一面を出すことが出来たのではないかと思います。」
「私は愛真にせっかくいるのですから、個々の人間として自分の考えをしっかりと持つことを忘れずに、思いをまっすぐ人に伝えることができる人になりたいです。」