共同生活においてある種の異文化理解を実践したことは、グローバルな仕事をする上でも大いに役立っています

卒業後は大学で国際関係を学び、財閥系の商社に入社しました。大型プラント建設契約(EPC) の海外営業を担当した後、タイに赴任し、約2 年間プラソト建設現場のプロジェクトマネージャーを務めました。その後、途上国の開発扱助を行うJ ICA に転職し、現在は本部でインフラ分野(道路や橋梁等)の無償資金協力事業
を担当しています。アフリカ、中南米、オセアニア等に出張する機会もあり、日本の政府開発援助(ODA) を活用しながら「信頼で世界をつなぐ」ため奮闘する毎日です。
愛真での日々は「人は何のために生きるのか」この問いと正面から向き合った3 年間でした。朝晩の集会や寮生活を通して自分とは異なる価値観を持つ他者がいることを知り、作業や自然に囲まれた生活の中で自己と対話し理解を深めていく。
その中で「ありたい姿」や、そもそも「何のために学ぶのか」といった考えを深めたことが自身の軸となり、現在の人生観やキャリアにつながっていると感じます。また、共同生活においてある種の異文化理解を実践したことは、グローバルな仕事をする上でも大いに役立っています。
15 歳で東京の親元を離れ、見知らぬ土地で全国から集まった友人と共同生活を送ることは、勇気のいる決断でした。しかし、毎日が修学旅行と例えられる環境において、五感をフルに使い、自己や他者と向き合う日々を過ごせたことは、人生の財産となっています。今後、世界はますます不確実性が高まり、予測できないものとなります。やみくもに知殿を詰め込むのではなく、若い日に愛真で自身と向き合い、いかに生きるか、多くの方がこの問いと対峙する機会を得ることを期待します。

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