日阪 百合さん
1998 年卒業/8期生/埼玉県出身/パン屋
卒業後は介護職をしていましたが、28 歳の時にパン屋を志しました。育児をしながらパン作りを学び、家族の協力のもと、
体に良い材料と天然酵母で作るベーグル屋を開きました。お店を始めてからは近所の方たちとの関わりが増え、お客さんの案で新作ができたり、畑で収穫した野菜や果物を提供してくれる方もいたりします。通販でベーグル便を全国にも送っています。卒業以来の友人が訪ねて来てくれることもあり、学年を超えた出会いもあります。
酵母は生き物なので、季節によって活力も違い発酵具合に気を使っています。パンを作っている時によく思い出すのは、愛真で経験した製パンやお菓子作りです。手作りが美味しいことに感動しました。都会で育ち、何でも揃う生活環境だったのが、愛真での調理や菜固作業、寮生活などを通して、「なんでもある」から「なんでも出来る」という考え方に変えられたように思います。全く違う背景、考え方を持った愛真生との出会いも大きな財産です。卒業後も友人たちとの繋がりが自分自身の世界を広げてくれ、とても剌激を受けています。